前歯のインプラント治療が 難しい理由は? 費用や治療期間について解説 - あんしんインプラント

前歯のインプラント治療が
難しい理由は?
費用や治療期間について解説

治療法・施術
登録日:2024年 

前歯を失ってしまうと口元の印象が悪くなってしまうため、インプラント治療を検討している方も多いでしょう。しかし、前歯のインプラント治療は他の部位に比べて難易度が高く、歯科医師に高度な診断力・技術力が求められます。今回は、前歯のインプラントが難しい理由や治療費用、治療期間などについて解説していきます。

前歯のインプラント治療を受ける際の注意点

前歯のインプラント治療を受ける際の注意点についてご説明します。

注意点① 対応できない医院もある

インプラント治療は顎の骨に人工歯根を埋め込む治療ですが、前歯部分は顎の骨が薄いため、インプラント治療の難易度が高いとされています。人工歯根を埋め込むための十分な骨量がない場合は、骨の量を増やす治療が必要になりますが、どの歯科医院でも顎の骨を増やす治療に対応しているわけではありません。顎の骨を増やす治療に対応していない歯科医院の場合、前歯のインプラント治療を受けられない可能性があります。

注意点② 費用が高額になることがある

インプラントは自費治療であり、歯科医院によって治療費が変わってきます。インプラント治療の相場は1本あたり35万円~55万円ですが、前歯の場合は難易度が高いため、治療費が相場を上回るケースもあります。実際にカウンセリング・診断を受けて、治療費の総額を確認することが重要です。

注意点③ 治療期間が長くなることがある

インプラント治療の治療期間は、短い場合で約3ヶ月、長い場合は1年ほどかかりますが、前歯のインプラント治療はさらに治療期間が長くなる可能性があります。前歯部分の顎の骨が薄い場合、インプラントを埋め込む前に骨を増やす治療が必要になるため、プラスして3ヶ月~6ヶ月程度は見ておいたほうが良いでしょう。

注意点④ できるだけ歯がない期間を短くする

前歯を失ったままの状態で放置していると、噛む力が顎の骨に伝わらないため、徐々に顎の骨が痩せていきます。元々、前歯部分は顎の骨が薄いため、さらに骨が痩せてしまうとインプラント治療を受けられなくなってしまう可能性があります。前歯のインプラント治療を受ける場合は、できるだけ歯がない期間を短くすることが大切です。

注意点⑤ 仕上がりが不自然になることがある

前歯は周囲から目立つ箇所で、口元の印象を左右するパーツでもあります。そのため、前歯のインプラント治療では、「審美性」が重要なポイントになってきます。インプラントに装着する人工歯を選ぶ際も、審美性に優れた素材を選んだうえで形や色味をうまく調整しないと、見た目に違和感が生じてしまいます。歯科医院によって仕上がりに差が出やすい箇所であり、実際に「不自然な仕上がりになって後悔した」という声も聞かれます。

前歯のインプラント治療が難しいと言われる4つの理由

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前歯のインプラント治療が難しいと言われる理由についてご説明します。

理由① 前歯部分は顎の骨が薄い

前歯のインプラント治療が難しいと言われるもっとも大きな理由は、前歯部分の顎の骨が薄いことです。インプラント治療では、人工歯根を埋め込むために顎の骨にドリルで穴を開ける必要があります。そのためには顎の骨に一定以上の厚みが必要になりますが、前歯部分は顎の骨が薄いため、人工歯根を埋め込むスペースが足りないことがあります。

人工歯根を埋め込めるだけの厚みがあったとしても、前歯部分は顎の骨が痩せやすいので、長期的にインプラントを安定させるのが難しいという懸念もあります。

理由② 前歯は審美性が重視される

前歯は非常に目立ちやすく、口元の印象を左右するパーツです。そのため、前歯のインプラント治療では審美性の高さが求められます。自然な見た目を実現するためには、人工歯根の角度や人工歯の色や形を精密に調整しなければいけません。もし、インプラントが周囲の天然歯とマッチしていないと、周囲の人に違和感を与えてしまう可能性があります。

また、歯茎が薄い方は、人工歯根と人工歯の接合部分である「アバットメント」が透けて見えてしまうことがあります。アバットメントが透けると歯茎が黒ずんで見えるため、やはり見た目が損なわれてしまいます。

理由③ 前歯部分は歯茎が下がりやすい

前歯部分は奥歯部分に比べて、顎の骨が痩せやすいのが特徴です。歯茎は顎の骨に覆い被さっているため、顎の骨が痩せると、それに連動するように歯茎も下がっていきます。前歯の歯茎が下がると、人工歯根と人工歯の接合部分である「アバットメント」が露出してしまう可能性があります。アバットメントは金属でできており黒っぽい色をしているため、見た目が不自然になってしまいます。

理由④ 前歯のインプラントは治療費が高額

インプラント治療費の相場は、インプラント1本あたり35万円~55万円です。ただし、この相場は特別な問題がなく、一般的なインプラント治療ができる場合の金額です。前歯部分は顎の骨が薄いため、インプラント治療をおこなう前に骨を増やす治療が必要になることがありますが、その場合は、骨を増やす治療の費用が加算されるのが通常です。骨を増やす治療もインプラント治療と同じく自費治療なので、全額自己負担となります。そのため、経済的な問題で前歯のインプラント治療をあきらめざるを得なくなる方もいるでしょう。

前歯のインプラントとブリッジの違いは?

歯を失ってしまった場合、機能を回復する治療の選択肢は、「インプラント」「入れ歯」「ブリッジ」の3つが一般的です。ただし、前歯は見た目が重要なので、違和感が出やすい入れ歯はおすすめできません。実質的には、インプラントかブリッジかの2択になるでしょう。前歯のインプラント治療と前歯のブリッジ治療について、それぞれのメリット・デメリットをご説明します。

前歯のインプラント治療のメリット・デメリット

前歯のインプラント治療には、以下のようなメリット・デメリットがあります。

メリット デメリット
  • ブリッジに比べ、審美性に優れている。
  • 単体で「自立」するため、周囲の歯に負担がかからない。
  • 顎の骨と強固に結合するため、力強く噛めるようになる。
  • ブリッジに比べ耐久性に優れているため、長期的に使うことができる。
  • 外科手術が必要になる。
  • 顎の骨が薄い場合など、治療を受けられない可能性がある。
  • ブリッジに比べ治療期間が長い(短い場合でも約3ヶ月、長い場合は1年程度)。
  • 自費治療のため、治療費が高額になりがち。

前歯のブリッジ治療のメリット・デメリット

ブリッジ治療は、失ってしまった歯の両隣の歯を支えにして「橋」を架けるように人工歯を装着する治療法です。前歯のブリッジ治療には、以下のようなメリット・デメリットがあります。

メリット デメリット
  • インプラントのように外科手術をすることなく治療ができる。
  • インプラントに比べ治療期間が短い(一般的には1~2ヶ月程度)
  • 保険適用のブリッジであれば治療費の負担を抑えられる。
  • 歯を失った箇所の両隣に健康な歯があれば治療を受けられる。
  • 歯を失った箇所の両隣の歯を削る必要がある。
  • インプラントに比べ寿命が短い(一般的には7~8年程度)。
  • 保険適用のブリッジは審美性に劣り、違和感が生じることがある。
  • 自費治療のブリッジは費用の負担が大きい。

前歯にはインプラントとブリッジ、どちらを選ぶべきか?

前歯を失ってしまったとき、インプラントとブリッジ、どちらの治療を選ぶべきでしょうか。人によって重視するポイントや治療に使える金額が異なるため、一概にどちらが良いと言うことはできません。どちらかの治療をおすすめするとしたら、以下のような基準になるでしょう。

前歯のインプラントがおすすめの人 前歯のブリッジがおすすめの人
  • 健康な歯を削りたくない人
  • 自分の歯をできるだけ長く使いたい人
  • 見た目の印象を良くしたい人
  • できるだけ治療費を抑えたい人
  • 外科手術に抵抗がある人

前歯のインプラントが向いている人
ブリッジは、健康な両隣の歯を削る必要があります。また、両隣の2本の歯で3本分の「噛む力」を支えることになるので、両隣の歯に約1.5倍の負担がかかり、寿命が短くなってしまいます。健康な歯を削ることに抵抗がある方や、自分の歯を長持ちさせたい方はインプラントを選ぶのが良いでしょう。また、前歯は目立ちやすいため、自然な見た目を再現したい方もインプラントが向いています。

前歯のブリッジが向いている人
そもそも、重度の全身疾患を患っている方や免疫不全を患っている方はインプラント治療を受けることができないので、選択肢はブリッジ(もしくは入れ歯)になるでしょう。また、前歯部分の顎の骨に厚みがない方は、インプラント治療の前に骨を増やす外科手術をおこなう必要があります。骨を増やす手術やインプラントの手術に抵抗がある方や、費用を抑えたい方もブリッジが向いていると言えるでしょう。

▼おすすめ関連記事
10年後の前歯のインプラントはどんな状態になる?長持ちさせるポイントを解説

インプラント治療の費用

インプラント治療は自費治療なので、歯科医院によって治療費が異なります。治療費の相場は、インプラント1本あたり35万円~55万円です。

インプラントの治療費に関しては、以下のページで詳しく解説しています。
▼関連リンク
インプラント治療の費用について – あんしんインプラント

前歯のインプラントの治療期間

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前歯のインプラントの治療期間を2つのパターンでご説明します。

一般的な前歯のインプラント治療の期間

口腔内の状態やインプラントの本数などによって治療期間は変わってきますが、短い場合で約3ヶ月、長い場合は1年程度かかります。一般的な治療の流れは以下のとおりです。

①一次手術
歯茎を切開して顎の骨を露出させ、ドリルで骨に穴を開けます。その穴に人工歯根を埋め込んだら、歯茎を元どおりに縫合します。その後、3~6ヶ月程度の安静期間を設けることで、人工歯根と顎の骨がしっかりと結合するのを待ちます。

②二次手術
再び歯茎を切開し、埋め込んだ人工歯根を露出させ、そこにアバットメント(人工歯根と人工歯との連結部分)を取り付けます。その後、歯茎が治癒したら、人工歯の型採りをおこないます。人工歯ができあがったらアバットメントに装着します。

骨を増やす治療をおこなう場合の前歯のインプラント治療の期間

骨を増やす治療は、インプラント治療の前におこなう場合と、人工歯根を埋め込むのと同じタイミングでおこなう場合があります。骨を増やす治療にかかる期間は、術式や口腔内環境などによって異なりますが、通常は骨ができるまで3~6ヶ月程度は待つ必要があります。そのため、一般的なインプラント治療の期間にプラスして、3~6ヶ月程度は見ておいたほうが良いでしょう。

まとめ

前歯を失ってしまった方は、周囲とのコミュニケーションを避けたり、口元を隠したりするようになります。再び笑顔で会話や食事を楽しめるよう、インプラント治療を検討してみてはいかがでしょうか。

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