インプラント治療で
ローンは組める?
デンタルローンの審査や
メリットを解説!
2024/07/17
インプラント治療は基本的に保険が適用されないため、治療費の負担が大きくなりがちです。金額がネックになってインプラント治療をためらっている方もいらっしゃるでしょう。そのような方におすすめしたいのが「デンタルローン」です。今回は、デンタルローンのメリットのほか、審査基準や手続きなどについて解説していきます。
インプラント治療で使えるデンタルローンとは?
デンタルローンとは文字どおり、歯科治療費に特化したローンのことです。デンタルローンを利用すると、歯科治療にかかる費用の全額、もしくは一部を金融機関や信販会社に立て替えてもらえます。その後、患者様は毎月決められた金額を返済していくことになります。
デンタルローンを利用すれば高額な治療費を分割で支払うことができるため、最初にまとまったお金を用意する必要がありません。歯科治療のなかでも特に治療費が高くなりがちなインプラント治療や矯正治療では、デンタルローンが利用されるケースが多いようです。
インプラント治療の相場は、1本あたり35万円~50万円と言われます。「治療費が高いから」という理由でインプラント治療をあきらめて入れ歯やブリッジを選択する人も少なくありません。しかし、デンタルローンを利用すれば費用面でのハードルが下がるため、インプラント治療を前向きに検討することができるでしょう。
デンタルローンのメリット
デンタルローンを利用するメリットとしてよく言われるのが、以下の3点です。
まとまったお金がなくてもインプラント治療を受けられる
デンタルローンを利用すれば、インプラント治療などの治療費を金融機関や信販会社に立て替えてもらえます。自分自身は分割で返済していけばいいので、まとまったお金がなくても高額な治療を受けることができます。
「お金が貯まってからインプラント治療を受けよう」とお考えの方もいらっしゃると思いますが、デンタルローンを利用すれば、治療を先延ばしにすることなく、すぐにでも治療を受けることができます。歯が抜けたままの状態で放置していると歯並びが乱れるなど、口腔内全体に悪影響が及んでいきます。そうなる前に、金銭的な障壁を取り除いて治療を受けられるのはデンタルローンの大きなメリットだと言えるでしょう。
比較的簡単に手続きができる
他のローンに比べて簡単に手続きができるのも、デンタルローンのメリットの一つです。他のローンの場合、様々な必要書類を用意したうえで金融機関などに出向いて手続きをおこなうのが一般的で、審査にも時間がかかります。一方、デンタルローンであれば、歯科医院に通院したときに受付で手続きをおこなうことができます。金融機関や信販会社と直接手続きをする方法もありますが、多くの場合、オンラインで手続きを進められます。また、審査のスピードも早く、即日結果が分かるところもあります。
利用額や支払回数を選べる
利用額や支払回数を柔軟に選べるのも、デンタルローンの大きなメリットだと言えるでしょう。デンタルローンを利用すると治療費を分割払いすることになりますが、支払回数は6回~84回で選択するのが一般的です。
たとえば、インプラントの治療費が40万円で、支払回数を84回とした場合、月々の返済額は4,800円程度で、返済期間は7年となります(※金利は考慮していません)。もちろん、支払回数を少なくすることも可能です。たとえば、支払回数を12回にした場合、月々の返済額は34,000円程度になります。
また、利用額も柔軟に設定することができます。インプラント治療費の全額をローンにする必要はなく、たとえば、40万円のうち10万円は最初に支払い、残りの30万円でデンタルローンを組むことも可能です。
デンタルローンのデメリット
デンタルローンを利用するデメリットとしてよく言われるのが、以下の3点です。
審査に通らなければ利用できない
デンタルローンも一般的なローンと同じように借入前に審査があり、審査に通らなければ利用することができません。審査基準は金融機関や信販会社によって異なりますが、通常は収入や返済能力、信用情報などがチェックされます。たとえば、安定収入がない方や、他にも借り入れをしている方、ブラックリストに載っている方などは審査に通らず、デンタルローンを利用できない可能性があります。
デンタルローンの審査に落ちた場合でも、用途を指定しないフリーローンを利用できる可能性はあります。しかし、フリーローンはデンタルローンより金利が高いため、あまりおすすめできません。
金利が発生する
デンタルローンもローンである以上、金利が発生します。インプラントの治療費を一括で支払う場合に比べると、トータルの支払金額が多くなることは認識しておかなければいけません。
ただ、他のローンに比べると金利が安いのがデンタルローンの特徴です。借入額や返済期間などによって金利は変わってきますが、多くの場合で4~8%と、一般的なフリーローンに比べると低金利になっています。たとえば、デンタルローンの借入額が40万円で、金利が5%の場合、他の諸条件を考慮せずに単純計算すると総支払額は42万円となります。
デンタルローンの金利が安いと言っても、金利の負担はできるだけ抑えたいものです。可能であれば、借入額を少なくしたり返済期間を短くしたりして金利負担を軽減するのが良いでしょう。
取り扱っていない歯科医院もある
デンタルローンを利用する際は、歯科医院が提携している金融機関のデンタルローンを利用するのが一般的です。ただし、すべての歯科医院がデンタルローンを取り扱っているわけではありません。「ここでインプラント治療を受けたい」と思った歯科医院がデンタルローンに対応していない可能性もあります。
どうしてもデンタルローンを利用したい場合、選択肢は2つあります。一つは、デンタルローンを取り扱っている歯科医院を探すことです。もう一つが、自ら金融機関や信販会社に直接申し込みをすることです。最近は、オンラインで申し込みができる金融機関・信販会社も増えています。
デンタルローンを利用するには?
デンタルローンを利用する際の手続きなどについてご説明します。
デンタルローンの手続きの流れ
歯科医院や金融機関によって異なる場合がありますが、一般的なデンタルローンの手続きは以下のような流れでおこないます。
①申し込み
歯科医院でデンタルローンを申し込む場合は、受付で手続きをおこないます。自分で直接申し込む場合は、金融機関や信販会社の窓口に出向いて、もしくはオンラインで申し込みます。
②審査
審査がおこなわれます。審査に要する期間は金融機関・信販会社によって変わってきますが、最短で即日、長い場合は2週間程度かかることもあります。
③契約
審査に通過したらローン契約を締結します。歯科医院の受付や金融機関の窓口で手続きをする場合は、書類にサイン・押印をします。オンラインの場合は、郵送などで契約書のやり取りをします。
④借り入れ
借入金が振り込まれます。歯科医院で手続きをした場合は直接、歯科医院に振り込まれます。
デンタルローンの必要書類
歯科医院や金融機関によって異なる場合がありますが、デンタルローンの申し込みの際には以下のような書類等が必要になります。
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
- 収入証明書(源泉徴収票、確定申告書など)
- 引き落とし口座番号が分かるもの(通帳、キャッシュカードなど)
- 引き落とし口座の届出印
自分で直接、金融機関や信販会社に申し込みをする場合は通常、歯科医院が発行した治療費の見積書が必要になります。
デンタルローンの審査基準
デンタルローンを利用するためには、審査を通過する必要があります。一般的な審査基準は以下のとおりです。
①属性情報
返済能力があるかどうかを判断するため、属性調査がおこなわれます。調査項目としては、職業(勤務先)、年収、勤続年数、雇用形態、年齢、家族構成などがあります。職業は、公務員や上場企業勤務の人は信用度が高く、中小企業勤務や自営業の人は信用度が低いと見られる傾向にあります。
②信用情報
クレジットカードやローンの利用履歴など、信用情報に関する調査がおこなわれます。過去の借り入れ・返済などの履歴は一定期間、信用情報機関に記録されます。少額でも滞納があると返済能力が疑われ、審査に通らない可能性があります。
③他社借り入れ状況
他社からの借り入れ状況が調査されます。借り入れ件数や借り入れ金額が多い場合、本当にデンタルローンの返済ができるのかと疑われ、審査に通りにくくなります。
デンタルローンの注意点
デンタルローンの返済中は、滞納がないように注意しなければいけません。他のローンと同様に、デンタルローンの返済が滞ってしまうと信用情報に傷が付き、その後、他のローンの審査に通らなくなる可能性があります。
また、デンタルローンを利用する場合も「医療費控除」を受けられるため、手続きを忘れないようにしましょう。医療費控除とは、一定以上の医療費を支払った場合に所得税・住民税の負担が軽減される制度です。インプラントの治療費も医療費控除の対象になります。また、インプラント治療以外に支払った医療費や、家族が支払った医療費も対象になるため、まとめて申告するようにしましょう。
医療費控除に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
▼関連リンク
インプラントの医療費控除はいくら返ってくる?年収ごとの還付金ややり方を紹介!
インプラントの治療費に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
▼関連リンク
インプラント治療の費用について - あんしんインプラント
デンタルローンの審査に落ちやすいのはどんな人?
デンタルローンの審査に落ちやすいのは以下のような人だとされています。
学生の方
そもそも未成年の学生の方は、デンタルローンを組むことができません。2022年4月より成人年齢が18歳に引き下げられたため、18歳以上の学生で、アルバイトをしていて安定した収入がある方ならデンタルローンを組むことができますが、借入金額が高額な場合は審査に通らない可能性が高いでしょう。収入が安定していない学生の方がデンタルローンを利用する場合は、親名義で申し込むか、親の承諾書を求められるのが一般的です。
パート・アルバイトの方
パートやアルバイトの方は、デンタルローンの審査に通らない可能性があります。安定収入があったとしても、デンタルローンの借入金額が年収の35%を超える場合は審査に落ちる可能性が高くなります。たとえば、年収100万円の方が40万円のデンタルローンを組もうと思っても、借入金額が年収の35%を超えているため、審査に通らない可能性が高いでしょう。逆に、パートやアルバイトなどの非正規雇用であっても、年収が高ければ審査に通りやすくなります。
専業主婦の方
専業主婦の方もデンタルローンの審査に落ちやすいと言えます。配偶者の収入に依存している専業主婦は、本人に安定した収入があるとみなされないため、審査で不利になります。収入がまったくない状態でデンタルローンを組みたい場合は、配偶者に保証人になってもらう、もしくは配偶者名義でデンタルローンを申し込むのが現実的です。
他にもローンを抱えている方
デンタルローンの他にも返済すべきローンを抱えている方は、審査に通らない可能性があります。借入件数が多い場合、多重債務状態だとみなされ、審査が厳しくなります。借入総額が年収の3分の1近くある場合は、審査に通過するのは難しくなるでしょう。
ブラックリストに載っている方
過去に、クレジットカードや家賃、スマホ利用料などの支払いを滞納していたり、債務整理をしていたりすると、その事実が信用情報機関に記載されます。いわゆる「ブラックリストに載る」という状態です。デンタルローンの審査においてもブラックリストが参照されるため、ブラックリストに載っている方が審査に通るのは難しいでしょう。
デンタルローンの審査に通りやすくするには
デンタルローンの審査に通りやすくするポイントをお伝えします。
他のローンを完済する
既存のローンがある方は、可能であれば完済しておきましょう。上述のとおり、デンタルローンの他にも返済すべきローンを抱えている方は、審査に通りにくくなります。ただ、借入総額によっては、デンタルローンの審査を通過できる可能性もあります。
貸金業法には「総量規制」というルールがあります。これは、貸金業者からの借入総額が年収の3分の1を超える場合は、新たな借り入れはできないというルールです。たとえば、年収が300万円の方であれば、100万円までしか借りることができません。もし、他社からすでに80万円の借り入れしている場合は、新規で借り入れできる金額は20万円までということになります。既存のローンを完済できれば、総量規制に引っかかることなく、審査を通過できる可能性が高くなります。
保証人や承諾書を用意する
学生や専業主婦の方でも、アルバイトやパートで安定した収入があればデンタルローンの審査を通過できます。しかし、収入がまったくない状態でデンタルローンの申し込みをする場合は、保証人や承諾書を求められるのが通常です。配偶者に保証人になってもらったり、親の承諾書をもらったりすることができれば、審査を通過しやすくなるでしょう。
家族名義で申し込む
デンタルローンの申し込みは本人名義でおこなうのが基本ですが、本人が審査に通る見込みがない場合などは、親や配偶者など家族名義でローンに申し込むことで借り入れができる場合があります。ただし、金融機関・信販会社によって取り扱いが異なるため、事前に確認しておきましょう。
デンタルローンを利用してインプラント治療を
デンタルローンを使ってインプラント治療を受けたいけど、「どこの歯科医院に相談していいのか分からない・・・」という方には、「あんしんインプラント」をおすすめします。あんしんインプラントは、ドクターの技術や実績、医院の設備など、厳しい基準をクリアした歯科医院と提携したネットワークで、安心してインプラント治療を受けられる歯科医院をご紹介しています。
あんしんインプラントでは、できる限り無理なく治療費をお支払いいただけるよう、「頭金なし」「支払い回数最大120回」の分割払いプランをご用意しています。一人ひとりの患者様のライフスタイルや収入に見合った無理のないお支払いプランで、インプラント治療をお受けいただけます。
その他、あんしんインプラントの特徴は以下のページからご確認ください。
▼関連リンク
あんしんインプラント:全国展開のインプラント治療ネットワーク
インプラント治療に関する資料(ガイドブック)をご希望の方は、以下のページからお申し込みください。
▼関連リンク
インプラントのガイドブックお申し込み|あんしんインプラント
まとめ
高額な治療費がネックになって、インプラント治療を受けるのを先延ばしにしている方もいらっしゃるでしょう。しかし、歯が抜けたままの状態で過ごしていると、歯並びが乱れるなど、口腔内の健康状態に悪影響が及んでいきます。そうなる前にデンタルローンを活用して、インプラント治療を受けてみてはいかがでしょうか。